遊びながら大人になろう

遊ぶ。遊び方を共有する。
遊び方を教えてあげましょう。

子供の頃から、遊んでいると「遊んでばかりいると大人になれませんよ」と言われて大人になった人は、遊ぶことにどこか罪悪感があったりするものです。

そうやって大人になった人は、本気で遊べません。遊んでいる人を見るとどこか否定的な気持ちになって、「いい大人が遊んでばかりいて」と言いたくなったりします。

遊ぶことに罪悪感がなければ、人が遊んでいても否定的な気持ちになったりはしません。本当はうらやましいのですね。自分も遊びたいという気持ちを認め、その気持ちを許してあげましょう。

「○○ばかりしていると○○できません」というフレーズ、本当でしょうか? 好きなことばかりしていると、何かになれないですか?

「遊んでばかりいると大人になれませんよ」

これって言い方がいかにも昭和っぽいですよね。

言われた言葉を自分なりに考えてみることができれば、これはこれで味わい深いフレーズです。

「ただ遊んでばかりいて他をおろそかにすると、成長できませんよ」

といった意味だとしたら、

「興味を持って遊ぶと、もっと楽しくなるよね」

とか、

「遊びって、夢中になっている時も楽しいし、どうやったらもっと楽しく(上手く)なるかを考えるのも、すっごく楽しいよね」

とか、

「どんなことにも興味を持って、遊ぶように楽しみながら真剣に取り組めれば、あなたも必ず成功者になれますよ」

とか、相手のことを想いながら言葉を選ぶと、ずいぶんニュアンスが違ってくるのでは? ペップトークやポジティブシンキング、全肯定文とか共感ライティングにすれば、もっと伝わりやすくなると思います。

「遊び」を、「楽しみ」とか「勉強」、「仕事」とか、「好きなこと」、「好きな人」とかに置き換えて考えてみたのですが、要するに、「ばかりしている」と「バカになる」ってことに気がつきました。

今、好きなこと、ありますか? 好きだから続けられて、好きだから上手くなったり、続けていたから気づいたり、気づいたからもっと好きになったりっていうこと、ありますよね。

先日、あるミュージシャンが、こんなことを言っていました。

「空気を上手に震わせて、音を上手に伝えるか。人間の感情、バンドの盛り上がりに合わせて、テンポは変化する。感情が伝わるように、感情に合わせたテンポを探ると、そうなっていく。見つけるべきなのは心に届く音を探すこと。広い世界に出て、みんなで音楽をぜひ楽しんで歌って演奏してほしい。12音階の世界にだけいてほしくない」

よく遊んでいる人、よく遊べている人からのひと言は、とても興味深いです。テクニックの先にある、上手さを超えた真理を突いてきます。

「見つけるべきなのは心に届く音を探すこと」

シビれます。

ただ単に遊んでばかりいると、著しく成長に時間がかかりますが、興味を持って真剣に遊んでいると、無限の成長をもたらしてくれます。

遊ぶことは一体化すること。ひとつになること。技と力がひとつに。心と身体がひとつに。その場(自然)と自分がひとつに。遊びを通してひとつになれる。遊びの中から新しい技(アイデア)が生まれる。

最近、いつ遊びましたか?

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